年表用語説明

本殿遷座祭

去る昭和20年4月14日未明米軍機の空襲により、御本殿以下主要建物の殆ど全てを失い、しかも続いて敗戦という未曽有の事態を迎えた。昭和21年5月漸くささやかな御仮殿が建てられたが漸次参拝者の増加と共に復興の要望が盛んとなり、昭和28年7月奉賛会の発足を見て、総額6億円に及ぶ復興が開始された。昭和30年3月造営委員会発足、4月1日には臨時造営部を設置、次いで4月6日の第2回造営委員会により社殿は木造と決定した。かくして6月26日岐阜県七宗村国有林において御用材伐採木本祭が行われ、9月11日御用材初荷到着御木曳式が行われた。次いで昭和31年1月22日仮殿移築を開始し、2月15日仮殿遷座祭執行。4月18日には新社殿地鎮祭執行、基礎工事に着手した。5月30日釿始祭執行。次いで9月30日基礎工事完了した。10月1日社殿上屋足代工事開始、翌32年2月20日各神門等残存建物の補修屋根葺替開始、5月7日立柱祭を執行、次いで8月24日上棟祭を執行した。御復興については、奉賛会の設立以来全国各都道府県はもとより遠く海外をも含め数100万円に及ぶ奉賛者の尊い浄財により着々と進められ、5年余りの歳月と延べ6万名に及ぶ造営工事関係者によって、戦災後実に十有三年。旧にも増して流麗荘重な御社殿の復興を見、ここに御遷座の盛儀が執り行われることとなった。

  • 遷御の儀