年表用語説明

明治神宮御造営工事奉仕之記

静岡県駿東郡北部聯合青年団によってまとめられた造営工事奉仕の日記。2冊。青年団による造営工事奉仕が、どのように行われていたのかを詳しく記録した貴重な資料である。北部聯合青年団は、大正8年12月(第1団)と翌年1月(第2団)の2団に分かれて造営工事を奉仕しており、第1団の奉仕記を杉山重治氏が、第2団の奉仕記を長田富雄氏が執筆している。造営工事の実際、青年団の生活は言うまでもなく、各日夜に開催された講演会の様子が詳しく記されていることが特色の1つとして挙げられ、単に明治神宮史のみならず、大正期の青年教育史の上からも貴重な資料となっている。また奉仕後の東京見物の記述は、帝都東京の風俗史を窺う上でも興味深いものがある。明治神宮国際神道文化研究所『神園』第13号(平成27年5月)に全文翻刻。