年表用語説明

伊藤公爵邸恩賜館

もともと赤坂御所の別殿で、仮皇居時代の御会食所であり、枢密院憲法会議が開催された建物であった。仮皇居解体のあと、伊藤博文に下賜され、伊藤はこれを東京府大井村(東京都品川区)の自邸に移築し、恩賜館と名づけた。伊藤家ではこれを長く記念して保存するには、明治神宮に献納すべきであると考え、奉賛会に奉献を申し出る。大正6年8月1日、青山権田原に移築工事が始まり、翌年4月7日に竣功、「憲法記念館」と改称した。大正8年2月11日、憲法記念館で憲法発布三十周年記念祝典を開催した。なお戦後は、同館を結婚式場として活用している。