年表用語説明

貴賓館

この貴賓館はもともと青山御所内にあった建物であり、明治11年7月、明治天皇が英照皇太后とともに御能を天覧あらせられた聖蹟であった。青山御所が御模様替されるに際し、この建物を明治神宮へ下賜されることになり、境内に移築された。それに要する資金は、松下幸之助氏の献納によったもので、昭和15年4月29日、起工奉告式・地鎮祭を斎行。10月25日、竣功した。貴賓館は、御車寄と玉座の間と附属の間に分かれており、玉座は天皇皇后両陛下、皇太子同妃両殿下御参拝の折の御休所として使用され、次の間は講演など、附属の間は講話や小講義に使用された。しかし、昭和20年4月25日の空襲により全焼。戦前と全く同じではないが、昭和35年9月13日に復興した。