年表用語説明

神宮球場拡張工事

昭和4年10月27日の第5回明治神宮体育大会の開会式が神宮球場で行われ、11月1日、初の天覧早慶戦が行われた。当時は早慶戦の全盛時代であり、入場券購入の為徹夜組が出たほどで、入場できない観衆が球場の周りを取り巻いているのを御覧になった秩父宮雍仁親王殿下より「球場の拡張」についてお言葉を賜った。これが契機となって東京六大学野球連盟は、神宮球場の増築を全員一致で決議、翌5年9月、外苑管理評議会・内務省・東京府・明治神宮の認可を得て、12月、拡張工事に着工、翌6年5月9日に竣功した。これにより内野・外野スタンドは従来の約2倍の高さとなり、約5万8000人を収容できる大野球場に生まれ変わった。