年表用語説明

観世流家元、初謡奉納

観世宗家は、毎年正月の松の内に、明治神宮拝殿において、「神歌」「高砂」の謠を奉納する謡初(うたいぞめ)を執行している。そもそも能楽は、神社仏閣への奉納として発生したものであり、故に観世宗家の初代観阿弥・世阿弥親子の時代(南北朝時代~室町時代前期)から神社への奉納行事として行ってきた。初謡奉納は、こうした歴史に根差すものである。