年表用語説明

一戸兵衛

安政2年(1855)、弘前藩士一戸範貞の長男として生まれる。西南戦争・日清戦争に従軍し、日露戦争では、乃木希典大将とともに旅順攻略に参加した。大正5年8月、陸軍大将に任ぜられ、同9年5月、学習院院長に就任。11年11月まで務めた。同13年8月19日、一條宮司の薨去を受けて、明治神宮第2代宮司に就任。昭和6年3月13日、皇子浴湯の御儀に鳴弦の役を奉仕し、同年9月2日、薨去。高潔な人柄で知られ、「今乃木」と称された。一戸宮司の時代には、外苑の奉献があったほか、鎮座十年祭が斎行された。