年表用語説明

高澤信一郎

明治41年東京府生まれ。國學院大學道義学科倫理科を卒業。昭和9年召集。10年明治神宮出仕として奉職以来、一貫して明治神宮に奉仕し、11年主典。戦後は、22年禰宜、47年権宮司、54年第8代宮司に就任。宮司としての功績として、明治神宮鎮座六十年祭や明治天皇七十年祭記念事業、宝物殿の改修を主とする境内施設整備事業の完遂等が挙げられる。特筆すべきは、祭式研究者として、明治神宮に止まらず広く全国神社界に貢献したことであろう。即ち、昭和23年神社本庁の規定「神社祭式」が定められると、その儀註としての『神社祭式同行事作法儀註』の原案の作成に従事した。また昭和40年から54年迄、神社本庁祭式講師として後進の育成に努め、神社本庁理事にも選任された。外に、昭和43年教授として退官する迄、國學院大學において教鞭をとった。昭和60年には、神社本庁より、「長老」の称号を授けられる。