年表用語説明

三河赤引奉納

三河国は古来より伊勢の大神宮の御衣祭と最も密接な関係があって、今でも神戸という地名が残っている。同国渥美郡福江町亀山(現在愛知県渥美郡渥美町大字亀山)渡辺熊(能)十は、敬神の念篤く、斎戒沐浴の上、一匹疋の絹に織成し、清浄なる唐櫃に納めて、大正10年5月15日に一行数名と共に上京、大前に奉納奉告式を執行し、参拝をすませ帰郷した。なお、これが最初で今後毎年5月に奉納する旨出願せられた。戦前・戦中・戦後を通じて現在に至る迄、奉納の日は変更をみたが、一度も欠かすことなく奉納されている。