年表用語説明

昭憲皇太后基金

明治45年、ワシントンで第9回赤十字国際会議が開催された。その際昭憲皇太后は、「赤十字は、戦時中だけでなく、平時においても救護活動を積極的にすべきである」という思召しから、万国赤十字連合に対して金10万円を下賜された。当時の10万円は、現在の3億円以上に相当すると言われている。万国赤十字はこれを「昭憲皇太后基金」として積立て、毎年皇太后のご命日(4月11日)に、利息を各国赤十字の平時救護活動資金に配布することとした。現在この基金は、皇室をはじめ、明治神宮・明治神宮崇敬会の献金によって増額され、世界の社会福祉の増進に役立てられている。