年表用語説明

豊島屋

慶長元年(1596)創業の酒造会社。本社を千代田区猿楽町に、工場を東村山市に置く。この日豊島屋は、一條宮司の紹介により、「毎朝夕の日供神酒」の奉納を申し出た。この神酒は「金婚正宗」と言い、御祭神明治天皇・昭憲皇太后銀婚の大典に際し、その奉祝の為宮内省に献上された酒である。明治神宮のほか、神田神社などにも奉納されている。明治天皇崩御後、豊島屋では自宅に神霊を祀り、日々の供御に奉奠してきたが、明治神宮の鎮座にあたり、「家の続かん限り毎月四斗づつ献納」(『明治神宮記録』一)となった。