年表用語説明

明治神宮建設に関する覚書

大正元年8月14日、「明治神宮」の創建を推進する阪谷芳郎(東京市長)・中野武営(東京商業会議所会頭)が中心となって策定した覚書。「明治神宮」創建の基本となったもので、その内容は、①神宮は「内苑」と「外苑」から成る、②内苑は「国費」によって国が、外苑は「献費」によって奉賛会が造営する、③内苑の造営場所は「代々木御料地」、外苑の造営場所は「青山練兵場」が最適である、④外苑には「記念宮殿・陳列館・林泉」等を建設するなどを盛り込んでいる。実際に完成した「明治神宮」を見事なまでに先取りした構想であり、外苑の建造物に若干の違いはあるものの、全体はほぼ実現している。